Rudolf初日評その2

KurierにもRudolf初日評が掲載されています。

「恋するRudolf、反逆者Rudolf、意志薄弱なRudolf、絶望するRudolf、夢想家Rudolf、陰謀の犠牲者Rudolf」。WildhornとMurphyは、Rudolfが持つ様々な面やMaryとの恋愛模様、産業博覧会やブルク劇場のこけら落とし等をモチーフに、19世紀を蝋人形館のように舞台上に再現しています。監督のDavid Leveauxが美術のFrank Brittonと作り上げた舞台上には、君主の住まいを現す4本の柱とウィーンの影絵、舞踏会シーンの回転式の階段や赤い幕、巨大な書斎机と地球儀があるRudolfの敵対者Taaffeの執務室、ローラースケートを履いた雪だるまが登場するスケート場等、各場面に相応しい光景が繰り広げられているそうです。Patrick Woodroffeの照明デザインや、Laura Hopkinsの衣裳も雰囲気を出すのに一役買っていると賞賛されています。「しかしCaspar Richterの指揮や、お馴染みのVBWのオーケストラの存在にもかかわらず、音楽だけが周りと歩調を合わせていない」と、Die Presseと同じく、音楽が批判の対象になっています。「多くの曲が、あまり独創性のない伴奏音楽のようだ」。ここでも1幕では音楽的に得るところが殆どないという批評になっています。

2幕では様子が変わり、いい曲が幾つか登場し、出演者達もベストを尽くしているものの、あまり耳に残る曲はないとのこと。役者については、Drew Sarichは歌唱的にも外見的にもRudolfに相応しく、Uwe KrögerのTaaffeは危険な敵対者として理想的、しかし初日の収穫は、強く一生懸命なMaryを演じたLisa Antoni。Carin Filipcic(Gräfin Larisch、ラリッシュ伯爵夫人)とWietske van Tongeren(Prinzessin Stephanie、皇太子妃シュテファニー)についてはもっと大きな役で見たいと書かれている一方、皇帝Franz-Joseph役のClaus Damについては、物足りなさがあるようです。

VBWで新作ミュージカルが開幕すると、Kurierの号外が劇場に置かれるので、批判めいたことは書かないのかと思ってましたが、それとこれとは別なようです。願わくばThe Producersが振るわなかった分、Rudolfには頑張ってもらいたいところです。

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