Hairspray in München 2012年7月

2012年7月ドイツの旅、München(ミュンヘン)で”Hairspray”を観劇しました。会場のDeutsches Theaterは工事中のため、サッカースタジアムのある駅前に仮設テントの劇場が作られています。観劇前に併設のレストランで食事をしていたら、スコールのような激しい雨が間欠的に何度か降りました。テントの天井を叩く雨の轟音は店内の音楽を掻き消すほど凄かったですが、会場内では聞こえずほっとしました。

久々の生Uwe Kröger、ソウルで観たミュージカルコンサートではかなり歌の調子が悪く、どうしたのかと思いましたが、女装で挑んだ”Hairspray”のEdna Turnblad役では、彼のユーモラスでコメディアンな面を歌と演技の両方で大いに楽しませて貰いました。肉襦袢で普段の3倍くらいに膨らんだ上半身と対象的に、ハイヒールを履いた脚の細さにはびっくり。そのアンバランスさをものともせずにバリバリ踊るのも凄い! ピンクや花柄の衣装も、エプロン姿でアイロンがけするUweも新鮮でした(笑)。女性としての仕草が指先まで行き届く細やかな演技は、さすがUwe! 日本に生まれていたら、歌舞伎界で女形になっていたかも⁉

そんなスーパーUweでしたが、夫のWilbur Turnblad(Andreas Zaron)と見つめあって歌う場面で笑いが止まらず歌のフィナーレに入れなくなるハプニングがありました。音楽が2度ほど繰り返されてもまだ笑いが収まらず、結局歌なしでまとめられてしまいました。最初は演技かと思いましたが、吹き出したUweの表情はまるっきり素顔に戻っていました(笑)。

テントなので音響は悪いですが、ポップな舞台と出演者達のダンスは見応えたっぷり。Berlin(ベルリン)の”We Will Rock You”のScaramouche役で気に入ったJessica KesslerがPenny Pingleton役で出ていたのも嬉しかったです。主役のTracy Turnblad役のConny Braunはまだ新人の域にいる役者さんだと思いますが、可愛いらしい声とハツラツとした演技が大変魅力的でした。Uwe同様ぽっちゃりメイクでしたが、話が進むにつれて、周りのスタイルがいい女の子達よりもどんどん可愛く見えて来ました。

“Hairspray”は2012年7月27日から9月2日までMerzig(メルツィッヒ)でも上演されます。時間があればもう一度観たいと思った秀作です。特にUweファンには必見の舞台です!

Booking.com

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください