Der Graf von Monte Christo 第1幕 Part 2

Unterricht(授業:Abbé Faria、Edmond)

ある日Edmond(Thomas Borchert)の牢に、奇妙な音が響きます。突然床の格子戸が跳ね上がり、白髪の老人がひょいと頭をのぞかせます。驚くEdmond。地下トンネルを間違った方向に8年間も掘ってしまったため、Edmondの独房に行き着いたというハイテンションな老人は、Edmondの部屋に小窓があることを知り、「これで太陽を見て方角が分かる、今度こそ正しい方向に掘り進められる」と大喜びします。名前を聞かれ、囚人番号を答えたEdmondに、老人は「違う、君の本当の名前だよ!」と言います。ためらうように「Edmond…Dantès…」と本名を口にするEdmond。これがAbbé Faria(ファリア神父、Dean Welterlen)との運命的な出会いでした。

Edmondにトンネル掘りを手伝うよう促す神父は、彼に学問を教えてくれるとも言います。「すぐに始めよう!」との言葉に、勉強する気満々で喜ぶEdmond。そんな彼に神父は手に持っていた金属製の皿を渡し、すぐにトンネルを掘るよう命じ、自分も手にしたスプーンで作業を開始します。暗いシーンが続いた後で、陽気な神父がお茶目な味を出してくれます。

床の格子戸を次々と上げてはつっかい棒をすることで、トンネルを掘り進んでいく様が現されています。神父はEdmondに哲学、外国語、数学、政治学等だけでなく、体術や剣の扱いも教えます。作業の合間に、小石を投げては素早く掴む訓練等に勤しむEdmond。親しくなっていくうちに、神父はEdmondにある場所に隠されている財宝の存在を打ち明けます。

Könige(王達:Abbé Faria、Edmond)

ある日地下トンネルが崩れ、Abbé Fariaは瀕死の重傷を負ってしまいます。神父は以前Edmondに話した財宝がMonte Christo島にあることを伝えます。「復讐のために使ってはいけない、新しい人生のために役立てなさい」と言い残し、息絶える神父。たった一人の友を亡くしたEdmondは、嘆き悲しみます。

神父の亡骸を部屋に安置したEdmondは、一旦舞台上手の自分の独房に戻ります。見回りに訪れた看守を殴って気絶させ、地下トンネルに隠すEdmond。下手の神父の部屋では、看守達が遺体を運び出し、荷車に乗せて布で覆います。看守達が持ち場を離れた隙に、Edmondは神父の遺体の横に滑り込み、覆いの下に身を隠します。戻ってきた看守達は、そのまま荷車を上手に押して去っていきます。ドボンと水音が響きます。

舞台の照明が落ち、紗幕が下ります。上から大きな袋がゆらゆらと降りてきます。舞台全体がさながら巨大な水槽のような印象です。その袋の中からEdmondが身を現し、水面に向かって泳ぎ上って行きます。Edmondの行動を同じ海中で観察しているような、臨場感に溢れた演出です。

Piraten – Wahrheit oder Wagnis(海賊達 – 真実かリスクか:Luisa Vampa、Edmond、Ensemble)

次にEdmondが目覚めたのは、海賊船の上。舞台中央で起き上がるEdmondを、ハードなコスチュームに身を包んだ海賊達が取り囲んで観察しています。パンクな強面のお兄さん達や、ボンデージファッションのお姉さん達がぞろぞろ。彼らの首領は女海賊Luisa Vampa(Ava Brennan)。原作では男の山賊だそうですが、パンフレットによると、18世紀頃に実在した有名な女海賊Anne BonnyとMary Readを元にした、オリジナルキャラクターとして登場しています。Edmondを見て「あら~、いい男じゃない」とばかりに舌なめずりをするLuisa。ここで披露される海賊達の陽気なダンスと歌は、残念ながらCDには収録されていませんが、プロモーション映像で一部を見ることが出来ます。中央でセクシーに身を揺らす黒づくめの女性が、Luisa Vampaです。

Luisaの思いつきで、海賊達の中で最も強いアドミラルと呼ばれる男と闘う羽目になるEdmond。「ルールは?」と尋ねると、「ルールがないことが唯一のルールさ」と返されます。海賊達が見物する中、短剣を手に闘う二人の男。ここでAbbé Fariaに習った剣術が、Edmondの身を救います。激しい戦いの末、仰向けに倒れた男にEdmondが馬乗りになり、喉元に短剣を突きつけます。しかしEdmondは「娯楽のための殺人はしない」と告げ、男の命を助けます。助けられた男=Jacopo(Kurt Schrepfer)は、Edmondに忠誠を誓います。名前を聞かれたEdmondは、「Edmond Faria」と第二の父とも慕っていた神父の名字を名乗ります。

Edmondは、海賊達にMonte Christo島に向かうよう頼みます。

Der Schatz [Reprise Könige](財宝:Edmond)

島に辿り着いたEdmondとJacopoは、Abbé Fariaの遺言通り、莫大な財宝を発見します。牢屋のシーンでは地下トンネルの蓋になっていた格子戸が、今度は宝箱の蓋の役割を果たします。格子の隙間から金色の光が漏れる様がなかなか綺麗でした。蓋を開けて回り、凄い財宝だと目を見張るJacopo。財宝を前にEdmondは、Der Graf von Monte Christo、つまりモンテ・クリスト伯と名乗り、復讐の人生を歩むことを決意します。

Edmondを陥れたFernand Mondegoの妻となったMercédès(Sophie Berner)は、Mondegoとの間に一人息子のAlbert(Daniel Berini)をもうけ、パリで暮らしていました。自己中心的で飲んだくれのMondegoとの仲は冷え切っています。友達とローマのカーニバルに行きたいというAlbertに対しても、関心のないMondego。小遣いはやるから好きにしろという態度です。

Wie mich die Welt umarmt(世界が私を抱きしめていたあの頃:Mercédès)

現在の灰色の日々を嘆き、輝いていた月日を思い起こすMercédès。未来を夢見ていたあの頃、明るく澄んだ空、寄り添う月と星、ワインのように甘く暖かな口づけ。しかしEdmondと迎えるはずだった未来は、彼女の思い出の中にしか存在しません。

Tanz die Tarantelle(タランチュラのダンス:Kurtisanen)

妖しげな赤い照明の下、巨大な鏡を背に、カーペットの上でクッションにもたれ、高級娼婦達(Kurtisanen)を侍らせるMonte Christo。その顔は物憂げで、心ここにあらずといった感じ。体をなで回してくる女達にも殆ど関心を示していません。そこへJacopoが宿敵Mondego、Villefort(Christoph Goetten)、Danglars(Karim Khawatmi)の現況を報告に来ます。父親は貧困のうちに病気で亡くなり、Edmondの雇い主Morrel(André Bauer)の船会社はDanglarsに乗っ取られ、VillefortとMondegoも地位や名誉、富を手に入れていることを知るMonte Christo。そしてMercédèsがMondegoの妻になり、息子までいることを知ったとき、Monte Christoの心は憤怒で爆発します。

Hölle auf Erden(Edmond)

恐ろしい形相で娼婦達を払いのけ、立ち上がるMonte Christo。復讐の炎が全身から吹き出すかのように、赤い光に包まれて、憎しみに燃える心の内を吐き出します。「暗黒神のようにお前達を地上の地獄に送り込んでやる、私の富に目がくらんだお前達が行き着く先は処刑台だ!」。容赦ない復讐を誓い、アーメンと叫ぶMonte Christo。第1幕終了。

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