“Elisabeth”の初代Der Tod役で大ブレイクし、ドイツ語圏ミュージカル界のトップスターとして輝き続けるUwe Kröger。彼の50歳の誕生日当日にあたる2014年12月4日、Wiener Stadthalle Halle Fにてバースデーコンサート”Happy Birthday Uwe Kröger”が盛大に催されました。musicalcocktailのFacebookページにコンサートの写真が200枚以上掲載されています。
Copyright: Andrea Martin
満員のホールで3時間45分に渡ったコンサートでは、”The Addams Family”、”Der Besuch der alten Dame”、”La Cage aux Folles”、”The Sound of Music”、”Hairspray”、”Elisabeth”等のプログラムが披露され、Uweの無二の親友Pia Douwesを始め、Wietske van Tongeren、Dagmar Koller、Carin Filipcic、Drew Sarich、Ana Milva Gomes、Susa Meyer等、大勢のゲストが駆けつけました。UweとPiaの”The Addams Family”、写真を観るだけでも面白そうです! 司会進行は有名司会者のArabella Kiesbauer。舞台上のソファーでPiaとArabellaと共に昔の映像を見るUwe。若かりし頃のUweとPiaの髪型に歳月を感じる一方で、年を重ねてますます美しさに磨きのかかるPiaの素晴らしさには感じ入ります! ”Elisabeth”以来のWienでの黄金コンビ復活となった”Der Besuch der alten Dame”は、デビュー25周年を迎えた二人に相応しい大人のドラマでした。
物語の舞台のSalzburg(ザルツブルク)で大ヒットとなり、2015年もSalzburg及びMünchenでの公演が予定されている”The Sound of Music”からは、初演時にMaria役を演じたWietske van Tongerenが子供達と登場しました。UweとWietskeは彼女がトップスターの仲間入りするきっかけとなった”Rebecca”や”Rudolf”で共演しています。劇中でも披露したUwe自らのギター演奏による”Edelweiss”(エーデルワイス)のバックには、アルプスの山並みと白いエーデルワイスの花が映っています。「家族」に祝福され感極まっているUweの表情が可愛らしいです。
同じくSalzburgで熱い支持を受けた”La Cage aux Folles”からは、Georges役のDieter Landurisが登場し、ピンクのハート型の風船を手にしたUweとデュエットしました。ゴージャスなお姉様達とのダンスシークエンスではZazaの衣装でないのが残念なUwe。
コンサートの途中、Wien連邦州当局から長年の功労に対して勲章が授与される一幕もありました。
“Hairspray”のEdna Turnblad役の扮装をしたUweの映像と、舞台上のUweがデュエットした”Du bist zeitlos für mich”(You are timeless to me)、是非聴いてみたかったです! ”Hairspray”の世界にはPiaの他にゴスペル歌手のDeborah Woodsonも参加しました。
“Sunset Boulevard”に登場したのはCarin FilipcicとWietske van Tongeren。CarinはUweと共演したWien版”MOZART!”の冒頭の墓場の場面で、Constanze von Nissenを演じていました。また”Rudolf”でもMaria Gräfin Larisch役でUweと共に舞台に立っていました。
どんどん参加者が増えて賑やかになる舞台。ドイツ・Hamburg(ハンブルク)で”Rocky”に出演中のDrew SarichがUweとデュエットした”Die Schatten werden länger”(闇が広がる)は、人々の記憶に残る素晴らしい歌唱だったそうです。ソファーに陣取ったDrewが取り出したのは、Rudolfが持ち歩いていた酒の小瓶。皆にお酒を振る舞った後にDrewが見せている目と口をへの字に閉じて鼻の下をきゅっと伸ばしている顔は、Uweの物真似だそう。
続いての一連の写真は、上半身裸の男性達が繰り広げる一風変わったファッションショー。”Style Up Your Life”のロゴとUweの写真が載ったボードをそれぞれが抱えています。これはUweが広告塔を務めるオーストリアのファッション誌”Style Up Your Life”とのコラボ企画でしょう。雑誌のオーナーでファッションジャーナリストのAdi Weissから祝福のキスを受けている写真もあります。
そしてPiaとの”Elisabeth”。抱きかかえたPiaにキスし、彼女の体を両腕に掲げてすっくと立つUweの姿からは、唯一無二のオーラが立ち上っています!
次のトークタイムでは、UweのコンサートDVD “Absolut Uwe”がドイツ語圏のミュージカル俳優のソロDVDの中で最も売れたことに対して、ゴールドディスクが贈られました。
Raimund Theaterで上演中の”Mamma Mia!”からもゲストが参加。Uweもパフォーマンスに加わっています。
フィナーレは舞台上にゲストやミュージシャン達が勢揃い。客席の頭上には風船が飛び、会場全体がお祭りムードに包まれている様子が写真から伝わってきます。
12月6日付けのSeitenblickeのレポート映像では、Uweが多くの初演作品で主役を演じることを願いますとLevay御大が語っていました。そのうちの幾つかはこれからの自分の作品かもしれないという御大に、作品を書かないといけませんねと突っ込むインタビュアー。「もうやっているよ」という言葉には期待してもいいのでしょうか? Uweのご母堂Elisabethさんも何と言っていいか言葉が見つからないほど感激した様子。そんなお母さんの前ではあのUweですら子供に返ってしまいます。皆に祝って貰った誕生日の夜に、心から感激して目を潤ませているUweの表情が何とも言えませんでした。
2015年初頭には同い年のPiaと二人で50歳記念のコンサートツアー”Die größten Musical Hits aller Zeiten”をドイツ及びオーストリア各地で行うUwe。今後もますますの活躍を願っています!
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