MOZART!再演2016年4月終了、続くはIWNNINYツアー公演(2016年4月~7月)

Wien再演版”MOZART!”の上演が2016年4月6日で終了することがVereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)のサイトで発表されました。つい先日新しいトレイラーが発表されたばかりで、CDの発売も準備中と公式Facebookで伝えられていたタイミングでこのようなお知らせをお伝えすることになり残念です。観劇をお考えの方はお急ぎ下さい。観劇記もまだ途中なので、急がねばとあせっております。

初日観劇のためWienを訪れた際、キャストの方から「出演契約は2016年3月末までで、チケットの売れ行きが良ければ6月末まで延長される。中国・韓国でのツアー公演の噂があるが確定ではない。自分にはオファーは来ていない」との話を伺ったので、2016年3月末は一つの目安だとは思っていましたが、鳴り物入りで始まった”MOZART!”再演が、通常よりも短い公演期間で実際に終わるとは思っていなかったのが正直なところです。

“MOZART!”終了後、Raimund Theaterでは”Ich war noch niemals in New York”(IWNNINY、ニューヨークに行きたい!!)が2016年4月17日から始まります。Wien公演は2016年7月3日までの予定です。”Ich war noch niemals in New York”は現在ドイツ・München(ミュンヘン)でツアー公演中。その後ドイツ・Berlin(ベルリン)からWien、Linz(リンツ)、Graz(グラーツ)、Salzburg(ザルツブルク)とオーストリアツアーを経て、再びドイツ・Bremen(ブレーメン)、オーストリア・Bregenz(ブレゲンツ)、ドイツ・Essen(エッセン)と2016年12月までツアーは続きます。

Ich war noch niemals in New Yorkツアー公演日程
2015年10月7日~2016年1月10日 München、Deutsches Theater
2016年1月24日~4月10日 Berlin、Theater des Westens
2016年4月17日~7月3日 Wien、Raimund Theater
2016年7月14日~8月14日 Linz、Musiktheater Volksgarten
2016年8月20日~8月28日 Graz、Stadthalle
2016年9月3日~9月11日 Salzburg、Salzburgarena
2016年9月16日~10月9日 Bremen、Musicaltheater am Richtweg
2016年10月14日~10月30日 Bregenz、Festspielhaus
2016年11月4日~12月11日 Essen、Colosseum

“MOZART!”にLeopold役で出演中のThomas Borchertは、2015年12月に『フランク・ワイルドホーン&フレンズ ジャパンツアー』(Frank Wildhorn & Friends Japan Tour)で初の来日公演を行います(12月23日 大阪・梅田芸術劇場、12月26~27日 東京・東急シアターオーブ)。また2016年3月からは”Evita”に出演するため、”MOZART!”への出演は2016年1月31日が最後となります。

“MOZART!”ファンの方にお薦めの”MOZART!”特集号”blickpunkt musical Sonderheft – MOZART!“には、初演及び再演版の舞台写真やキャストインタビューは勿論のこと、ドイツ、スウェーデン、ハンガリー、チェコ、日本、韓国の各国版の情報も収録されています。井上芳雄さんの日本語インタビューまで入っているのには驚きました(御本人のお手元にも送られてきたそうです)。160ページもの盛り沢山の内容、今ならRaimund Theaterで販売中です。Sound of Musicでの通販の他、blickpunkt musicalのサイトではPDF版のダウンロード販売も行っています。

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準備中とのCDですが、VBWでは一度発表された情報がひっくり返ることが半ば常識化しているので、発売されるかどうかが気になります。Mark Seibertが駆け出しの頃に出演した”Barbarella”はCDに収録されたものの、販売はされずに抽選の景品として世の中に出ました。初演時に作られなかった”MOZART!”の全曲盤、是非ファンの手元に届く形になって貰いたいものです。

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6 Comments

  1. Mozart 4月で終了ですか、5月にウィーンに行く予定があったので残念です。代わりにIWNNINYを見てくることになりそうです。こちらも日本語の東宝版は観たことがあるので、ドイツ語でも聴いてみたいと思います。

    • Hungerさん、"MOZART!"の終了時期は出演中のMark Seibertも寝耳に水だったようで、Facebookで珍しく心情を吐露していました。IWNNINY、東宝版はなかなかよくできていたと思いました。次のウィーン公演、キャストはどうなるのでしょうね。Andreas Bieberの『ギリシャのワイン』が好きなので、彼が出演しないのは個人的には残念ですが、オリジナルの歌詞の響きを楽しんで来て下さい。

  2. IWNNINY 観にRaimund劇場に昨夜行ってきました。東宝版はよくできていましたが、かなり意訳で苦しいところもあったので、やはり原語で聞くと良いですね。
    LisaはAnn Mandrella, AxelはカバーのKaiPetersonでした。主役ふたりのパワフルさは、日本語版も同じですが、MariaのEllen KasslerやFlorianのMoriz Karinzの歌を聞くとこちらのミュージカル役者さんの層の厚さを感じました。また演出でも東宝版はAber Bitte mit Sahneなど奇をてらいすぎていたようにおもいました。
    最後は客席も総立ちでみんなでIch war noch niemal in New York を歌って占めというのはよかったです。
    今日はベルリンに移動して明日はTDVを見る予定です。

  3. Hungerさん、旅先からのコメントありがとうございました。Ann MandrellaのLisa、格好良くて時に可愛くてとても素敵だったので、出来ればまた見たいものです。Maria役のAliceとEllenのKessler姉妹は有名な双子だそうで、IWNNINYへの出演が話題になっていました。今年80歳になるそうです! 東宝版、私も意外に良かったと思いましたが、確かにちょっとキッチュな部分もありましたね。ラストの大合唱、観客の殆どが曲に馴染みがある作品ですから、一体感も生まれやすいでしょう。IWNNINYはStuttgartでも見ましたが、Udo Jürgensの出身国で見るIWNNINYの方が断然盛り上がりました。

    • 先ほど帰国しました。
      Raimund劇場のIWNNINYは英語字幕つきでしたが、最後の大合唱の時はドイツ語の歌詞表示に変わっていました。これはVolk OperのThe Sound of music の締めのエーデルワイスの合唱の時も英語字幕はドイツ語歌詞の表示になりました。やはり最後は観客総立ちでみんなで歌って締めるというのはよいですね。
      今回の旅で見比べてみるとIWNNINYでもTDVでも東宝版では、歌う人と踊る人が別という演出になっているように感じました。あちらは同じキャストが歌って踊るのでやはりミュージカル役者さんの層が厚いと感じました。

    • Hungerさん、お帰りなさいませ! お疲れの所、旅のご感想ありがとうございました。IWNNINYもThe Sound of Musicも最後の字幕がドイツ語になるとは、盛り上がるように上手く工夫しているのですね。観客の気持ちが一つになった状態で幕が下りると気分がいいですね!

      ドイツ語圏のミュージカル出演者にも、音楽から入ってダンスはあまり得意でないという人はいますが、基本的にはミュージカルの三大要素である歌・ダンス・演技を専門の教育機関で学んだ人達が、厳しいオーディションを勝ち抜いて舞台に上がっているので、求められるレベルは高いと思います。特にメインキャストのカバーを担当するアンサンブルは、三大要素のどれもがハイレベルでないと務まりません。日本のアンサンブルは実力がある人が多いですが、メインキャストは残念ながら三大要素をバランス良く兼ね備えた人はまだまだ少ないように思います。特にこれからミュージカル界の中心になる年齢層の方々には、歌・ダンス・演技のどれもがミュージカルの魅力に欠かせないことを意識して自分を磨かれることを期待しています。

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