David Leveauxインタビュー

オーストリアの新聞Kurierに、Rudolfの演出を手がけるDavid Leveaux(デヴィッド・ルヴォー)のインタビューが載っていました。インタビュアーが、以前The Independentに載った「あなたがセックスを求めるなら、David Leveauxこそが相応しい」という記事を引き合いに、Rudolfも期待できますねと振ると、「あれは面白い見出しだったね。新聞の日曜版を公園で読んだ両親が、仰天して電話をかけてきたよ」と、ユーモラスに答えるLeveaux。Vereinigte Bühnen Wien (VBW、ウィーン劇場協会)のミュージカル部門監督のKathrin Zechner女史もこの記事を読んでおり、Rudolfの依頼をする際、VBWを知らなかったLeveauxに「あなたと関係を持ちたい」と見出しに引っかけて言ったそうです。

Rudolfといえば、かつての恋人Viviana Duranteが踊ったKenneth MacMillanのバレエ”Mayerling”を思い出すというLeveauxは、Frederic MortonによるRudolfの元になった小説を読んで素晴らしいと思ったものの、「ミュージカルは歴史的評伝に音楽が付いたものであってはならない、観客はロマンティックな物を見たいと思っているのです」と語っています。

作品のコンセプトとしては、中心に立つのはRudolfであり、「ロミオとジュリエット」ではなく、「ハムレット」的な物語を考えているそうです。「Rudolfは日々現実から遊離して自分の世界を作っていくさまよえる魂であり、観客はRudolfの頭脳を通じて物語に入り込むことになります。全てはHofburg(ホーフブルク宮殿)を現す真っ赤な空間に移植されます。描きたいのは現実でも非現実でもありません。観客は歴史を知っているわけで、我々が提示するのは一つの提案に過ぎず、絶対的な真実ではありません」。

Leveauxは政治的な面も重要視しています。「Rudolfが持っていた多くのヴィジョンは、今日であれば実現できたかもしれません。もし彼がオーストリア皇帝になっていたら、欧州の歴史は変わっていたでしょう。帝国は大英帝国のごとく揺るぎない存在でしたが、Rudolfは父がドイツと同盟を結んだ時から破滅を予感していました。そこへ登場した情熱的な若い女性。彼は恋をし、初めて人を愛することを学びました。Rudolfは一種の芸術家となり、二人の死は彼の芸術作品となったのです」。

更にMortonも作曲家のFrank Wildhorn(フランク・ワイルドホーン)も同意はしないだろうけれどと断りつつ、Rudolfは死というものを成功した逃避としてとらえていたのではと、自身の見解を述べています。「Mayerling(マイヤーリンク)でのMaryとの死は、誰にも壊されない彼の至高の芸術作品だったのです」。

出演者については、Rudolf役のDrew SarichとTaaffe(ターフェ)役のUwe Krögerのことは知っていたそうで、演劇のことをよく分かっている素晴らしい役者だと誉めています。ウィーンでの仕事は初めてのLeveauxですが、80年代に旧東ベルリンで仕事をしたことがあり、再びドイツ語に囲まれて仕事が出来ることを嬉しく思っているそうです。

その他はAntonio Banderasとブロードウェイでミュージカル”Don Giovanni”を企画中であることや、客入りの悪かったRonacher劇場での”The Producers”への助言をインタビュアーから求められ、一旦は断るものの、「アメリカ側がブロードウェイ版のコピーを求めなければもっと良かったのでは?」との更なる質問には同意を示し、自分自身はウィーンで自分のブロードウェイでのショーを繰り返すつもりはなく、ウィーンではRudolfのような新しいものをやるべきだと締めくくっています。

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