Tanz der Vampire公開稽古

2009年9月16日の初日まで1ヶ月を切ったウィーン再演版Tanz der Vampire。8月17日に行われたメディア向けの公開稽古では、オリジナル版との相違点が少しずつ見えてきたようです。vienna.atの稽古レポートをご紹介します。

Roman Polanski監督のオリジナル版との違いは、舞台美術の違いに留まるだけではありません。再演版で監督を務めるCornelius Baltusは、長年ポランスキーの右腕として、各地でTdVの演出に関わってきました。「TdVはポランスキーが産み、私が大きく育てました」と言うBaltusは、再演版での自分の課題はストーリーを守りつつも、コンセプトを作っていくことだと言います。

ハンガリーのデザイナーKentaurによる新しい舞台美術と衣裳以外にも、様々な変更が加えられているそうです。全てはより東欧的、吸血鬼の故郷トランシルヴァニアのテイストに近づく形になっていると言うBaltus。Krolock伯爵役のThomas Borchertは、「ラストにもう一度出番が増えたと2、3日前に聞いたところだよ。今はこれ以上は言わないけど、皆見に来て!」とお茶目に笑っています。1997年の初演でもProfessor Abronsiusを演じたGernot Krannerは、この作品が生きているかのように変化し続けていることに、わくわくしています。初演時には、レーザーを使った演出はまだ初期段階だったと振り返るGernot。

Baltusは映画的な効果も使用しているそうです。「プロローグはレンズを通して見るような形になります」と秘密が少し明かされます。劇場では平らな舞台があるだけなので、映画のように様々な角度から作り上げることは出来ませんが、ポランスキーから絶大な信頼を寄せられていると自ら言うBaltusは、原作となった映画の世界と舞台の世界観を上手く融合させる自信があるようです。

「ブロードウェイの歴史の中で、最も高くついた不発作品」とNew York Timesに評されたNY上演版についてBaltusは、自分が関わっていなくてよかったと思っているようです。欧州発ミュージカルをアメリカでそのままやりたくなかった関係者達が、ポランスキーの特別な作風を理解せず、子供じみたドタバタコメディーに作り替えてしまったと苦言を呈しています。

初演を見たファンに向けて、Sarah役のMarjan Shakiは「当時のバージョンを期待している人達は皆、失望するのではなく驚くことでしょう」と話します。「この作品は全ての素材が素晴らしい料理のようなものです」と熱く語るのはAlfred役のLukas Perman。「その料理の中での二人の役割は?」と聞かれると、「スープの中の塩!」と答えています。

公開稽古の動画は必見です。ダンサー達の華麗な動きやKrolock伯爵とSarahのデュエットシーン等、本番への期待が高まる映像になっています。

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