Der Graf von Monte Christo 第2幕 Part 2

Die Falle / Zuviel ist nie genug (破滅 / 多すぎても決して足りることはない:Edmond、Danglars、Villefort、Mondego)

舞台に三角形を描くように、Danglars(Karim Khawatmi)、Villefort(Christoph Goetten)、Mondego(Carsten Lepper)の姿があります。それぞれの前には、海賊が洞窟に隠していそうな、どっしりした宝箱が置かれています。背景には、悪人達を見据える超巨大なMonte Christo(Thomas Borchert)の両目の映像。いよいよMonte Christoの復讐が始まります。伯爵は架空の会社を利用した儲け話を通じて、3人を破滅に導きます。彼らが気づいたときには、もう全てが手遅れになっていました。

…え、これで終わりですか?と言いたくなる展開。あっという間の復讐劇には、肩すかしを食らったような気がしました。しかもその場では内容が殆ど分からず、後でパンフを見て確認したのが上述の内容です。Mondego役のCarsten Lepperは、舞台を見に来た母親に「株に関係する話だったし、とにかく恐ろしく早く進んだので、全くもってすぐには話がつかめなかった」と言われたと、インタビュー記事で語っています。その一方で、Frank Wildhorn(作曲)とJack Murphy (脚本)のコンビは、復讐劇のためにもう1幕追加しなくてもいいように、話を出来る限り要約しようと努力していた」と、Carsten側から理解を示す発言もなされています。2時間半の上演時間では、原作の複雑な人間関係は敢えて省略し、金銭欲を利用した復讐劇に特化せざるを得なかったようです。それにしてもあっけなさ過ぎ。

Schöner Schein (見せかけの美しさ:Valentine)

Villefortの娘で、Albert(Daniel Berini)の婚約者のValentine(Barbara Obermeier)は、子供の頃父親に読んで貰った本に出てくる希望に満ちた世界が、自分自身に訪れることを信じていました。王子様に選ばれて結婚し、何の心配もなく楽しく幸せな日々が続く世界。Albertとはお互いに愛し合っており、父母に暖かく見守られている世界。しかし今やその嘘は暴かれてしまいます。白い下着姿で踊るValentineは、オフィーリアのようでした。

All die Zeit (全ての時:Mercédès)

Albertが家族の名誉のために伯爵に決闘を申し込んだことを知り、苦悩するMercédès(Sophie Berner)。息子との決闘を思いとどまるよう、Monte Christに頼みに行きますが、復讐しか目に入らない彼は、彼女の願いを聞き入れようとはしません。真実だと思っていたのは嘘だったのか、自分が愛したのは過去の幻想だったのか。かつて二人を照らしていた星の下では本物に見えた幸せは、まやかしだったのか。全ては永遠に失われてしまったのか…?

Monte ChristoとAlbertとの決闘が始まります。武器はピストル。先に撃ったAlbertの弾は、伯爵を傷つけることは出来ませんでした。次は伯爵が撃つ番です。そのとき、突然駆け込んできたValentineが、Albertの前に立ちはだかります。若き日のEdmond DantèsとMercédèsを思わせる二人の姿は、Monte Christoの中で長い間眠っていた感情を目覚めさせました。伯爵が高く掲げたピストルは空を撃ち、Albertは救われます。

Der Mann, der ich einst war (かつての私だった男:Edmond)

Monte Christoを駆り立てていた憎しみは消え、再びかつての自分を取り戻したEdmond Dantèsは、老師Abbé Faria(Dean Welterlen)が言い残した言葉を理解し、許しを知ります。苦痛から解き放たれた夜には平和が訪れ、Dantèsは家路へと導いてくれる星を求めます。

Hölle auf Erden [Reprise] (地上の地獄:Mondego、Edmond)

EdmondはMercédèsがMondegoと結婚したのは、彼を裏切ったからではなく、Edmondは死んだとMondegoにだまされたからだと知ります。わだかまりが解けたMercédèsとEdmondの前に最後に立ちはだかったのは、全てを失い破れかぶれとなったMondegoでした。「妻を返せ!」と剣を抜くMondego。最後の審判の絵(ルーベンスの作品だそうです)を背に、火花の散るようなフェンシング対決が繰り広げられます。Carsten Lepperは、10年前に演劇学校で半年間フェンシングを習ったことがあったそうですが、ほぼ忘れてしまっており、今回の舞台のためにThomas Borchertと毎日1~2時間も練習を積んだそうです。息つく暇もない戦いは迫力満点で、二人とも本当に剣の達人に見えました!

Mondegoを追い詰め、喉元に剣を突きつけたEdmondでしたが、命までは取ろうとしませんでした。戦いを見守っていたMercédèsへEdmondが歩み寄ろうとしたとき、背後からMondegoが剣を手にして襲いかかります。応戦したEdmondの切っ先はMondegoの腹部を貫通し、長年の宿敵は遂に息絶えます。

Finale [Reprise Niemals allein] (フィナーレ:Edmond、Mercédès)

満月をバックに、互いを見つめるEdmondとMercédès。かつて牢獄の中と外で悲しみの内に別々に歌ったメロディーを、もう決して離れないと誓いながら、共に歌い上げます。熱い抱擁と口づけを交わす二人の姿で、物語は幕を閉じます。

記憶が怪しくて前後した部分もあるかもしれませんが、大体こんな感じの流れでした。間違いがあればご指摘下さい!

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