2013年夏にスイス・Thun(トゥーン)で世界初演される、スイスの劇作家Friedrich Dürrenmatt(フリードリヒ・デュレンマット)の戯曲を原作にした”Der Besuch der alten Dame”(老貴婦人の訪問)が、2014年2月末からWien(ウィーン)で上演されることになったと、thatsMusical及びmusicalzentraleが伝えています。
Vereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)からの公式発表はありませんが、登録制のオーディションサイトTheaterjobs.deに、応募要項が上がっているそうです。対象は全ての役柄で、オーディションはWien、Düsseldorf(デュッセルドルフ)、Berlin(ベルリン)で2013年5月に開催されるとのことです。”Der Besuch der Alten Dame”がどの劇場で上演されるのかは未定ですが、thatsMusicalは”Natürlich Blond”に代わってRonacherで上演されることになると見ています。
“Der Besuch der Alten Dame”の脚本を手がけたのは、VBWのミュージカル部門監督Christian Struppeck氏。”Ich war noch niemals in New York”(ニューヨークに行きたい)の脚本の共同執筆者でもあるStruppeck氏は、自らの新作でWienのミュージカル界に活を入れようとしているのでしょうか。Kurier紙の2012年7月のインタビューでは、”Elisabeth”、”Tanz der Vampire”、”MOZART!”、”Rebecca”といった世界初演作品を送り出すウィーン・ミュージカルの伝統は忠実に守ると述べているStruppeck氏。インタビューの時点では新作への具体的な言及はありませんでしたが、2014年に幾つかの計画があることや、一流のロングラン作品を買い付ける一方で、独自作品を上演するというコンセプトは続けていくと語っています。今のところ2014年1月で終了予定の”Elisabeth”の次にどんな計画があるのかが気になります。
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