Wien Musical Concert II(2013年7月大阪・梅田芸術劇場公演 Part 2)

Wien Musical Concert II(ウィーン・ミュージカル・コンサート2)、大興奮のうちに大阪・梅田芸術劇場公演の幕が下りました。千秋楽では、本編のカーテンコールで既に立ち上がるお客さんが現れ、衣装姿の出演者が一人ずつ登場する度に、赤い薔薇が一輪ずつ舞台に投げ入れられました。まさにWienにいるかのような、いやそれ以上に熱気溢れるお祭り状態の中、司会兼通訳の高島勲さんが笑顔で登場し、ひとまず着席を促しておられました。続いてのディーヴァSpecialでは、Oak Joo Hyun(オク・ジュヒョン)の”Defying Gravity”(自由を求めて)の迫力、Annemieke van Dam(アンネミーケ・ファン・ダム)の”Jemand wie du”(あんなひとが)の希望と切なさ、そしてMaya Hakvoort(マヤ・ハクフォート)の”Ich gehör nur mir”(私だけに)の圧倒的な存在感に酔いしれました! そしてドレスアップした出演者達によるカーテンコール、数人がマイクを手に登場し、整列した端から左右交互に一人ずつ客席に向かって挨拶をしてくれました。ヨーデルを披露してくれたSalzburg(ザルツブルク)出身のMarianne Tarnowskij(マリアンネ・タルノフスキー)。「大阪またね!」と元気いっぱいのYngve Gasoy-Romdal(イングヴェ・ガーソイ・ロムダール)。「初来日組も含めて皆は日本語で何かしら用意していたのに、初来日から6年も経つ自分は準備してなかった、恥ずかしい!」と顔を覆うMayaさん(笑)。それでもドイツ語で力一杯再訪を誓ってくれました!

ラストは全員で”Gold von den Sternen”(星から降る金)を披露! 本来は東京大千秋楽のみで予定されていたこの曲を、大阪で聴くことが出来るとは思っていませんでした!! Kevin Tarte(ケヴィン・タート)のうろ覚えっぽいやや怪しげなメロディーラインにちょっぴり苦笑し(笑)、Wolfgang自身がこの曲を歌っていることに感動し、Lukas Perman(ルカス・ペルマン)とMark Seibert(マーク・ザイベルト)のデュエットには、学生時代に”MOZART!”に通ったという二人と劇場ですれ違っていたかもしれないと思いを馳せながら、心の中で一緒に歌いました! 真打ちMayaさんの美声に全員の歌声が加わると劇場中が一体感に包まれ、いつまでもこの時間が続いて欲しいと心の底から思いました!

公演を重ねるにつれて、出演者達のお茶目な面もどんどん見えてきました。中でも飛ばしていたのはKevin(笑)。冒頭の伯爵の格好良さ、渋さとの落差が激しい陽気なアメリカンな彼がユーモラスなジェスチャーと共に披露したガソリンスタンドのエピソード、これからまた使うネタかもしれませんが、聞き逃した方のためにご紹介しておきます。”Tanz der Vampire”への出演が決まり、Stuttgart(シュトゥットガルト)からParis(パリ)に向かう車の中で、牙を入れて歌の練習をしていたKevin。夜になって立ち寄ったセルフ方式のガソリンスタンドで、御機嫌で給油していたKevinに近づいてきた若い女性店員に、「ハ~イ」と陽気に振り向いた彼の口元には例の牙が!! 次の瞬間辺りに彼女の悲鳴が響き渡ったそうです(笑)。Kevinはガーデニングが趣味で、Wienで”Die Schöne und das Biest”(美女と野獣)のGaston役をやっていたときは、毎晩公演後に庭作りの材料になる石や煉瓦を集めていたそうです。当時住んでいた14区の所番地を言って、自分が作った庭があるから見てね~と宣伝するKevin。千秋楽でも調子よく喋りまくり、11月に発売するCDの宣伝をしかけたところに、突然乱入してきたLukasとYngveに背中を押され、そのまま舞台から袖に強制的に捌けさせられる始末(笑)。

皆耳がいいからか、日本語もどんどん覚えているよう。中でもLukasの上達ぶりは目を見張るほど! Schikanederの場面では、最後に「ありがとうございます、おおきに!」と大阪弁が加わっていました。トークではドイツ語よりも日本語を話している時間の方が長いかも!? 趣味はお寿司を食べること、ラーメンもお好きなようです。乗馬をやるという貴公子らしい台詞のすぐ後には、馬肉も好きという衝撃発言が(笑)。

Annemiekeはお隣さんが日本からの留学生の方だそうで、日本語を教えて貰っているようです。「皆さん、こんにちは。私はアンネミーケです。日本は美しい国です」と上手く言えた回もあれば、「私は美しい国です」と言ってしまい、通訳の高島さんに間違いを指摘されて「キャ~~~ッッ」と顔を覆ったり、リアクションが可愛いです。素晴らしいプロポーションを保つ秘訣は、週3回のトレーニング(2回は個人トレーナー付き、1回はテニス)と週6回の公演だそう。それでも本当は週4回トレーニングして、世の中の大半の女性が思うように、あと2キロ痩せたいと思っているそうです。

Markもスーツ姿で「皆さんこんにちは、マーク・ザイベルトです」と日本語で颯爽と挨拶する姿が決まっていましたが、段々怪しくなってきて「ミナマサこんにちは」と現れるようになり、高島さんに指摘されると慌てて袖に引っ込み、「皆さん、こんにちは!」と登場からやり直していました(笑)。CDとドイツ・Bonn(ボン)での出演が決まっている”Jesus Christ Superstar”の宣伝もしっかりするMark。さすが経営学を学んだだけのことはあります(笑)。その知識を活かしていつか梅芸の経営にも関わってみたい(!?)という発言も飛び出していました。子供の頃から家族でミュージカルを見ることがあり、Kevinの舞台もその頃観客席から見ていたそう。音楽の世界に入ったのは、二人いるお兄さんのうちの一人に「ミュージカルもいいよね」と話をしたら、「それならやってみれば」と勧められたのがきっかけだそうです。立派な筋肉はお父さん譲りだとか。この話を聞いて、Mátéも父親の体格を受け継いだと言っていたことを思い出しました。

Yngveは「日本大好き~!」と満面の笑みで拳を突き上げるハイテンション(笑)。音楽の世界に入るきっかけについては、7歳の頃からバイオリンやトロンボーン等の楽器をやったり、歌を歌うのが好きだったそう。またお父さんが作曲家で、お祖父さんはノルウェー出身の大作曲家グリーグの親しい友人だったとのことで、『ペール・ギュント』の『朝』のメロディーを口ずさみ「知ってますか?」と客席に問いかけ、大喝采を受けていました。Oslo(オスロ)の音楽院で勉強中にレミゼのオーディションの話を聞いて国立劇場に行ったものの、既に締め切ったと言われたそう。それでも5回も訪ねて膝をついて懇願し(今ではそんなことはもうやれないそうですが)、無事役を得たそうです。

Mayaさんは高野山に行ったり、歌舞伎や宝塚を観劇したりと日本滞在をかなり楽しんでいるようです。特に高野山は大変気に入って、大阪公演の後もう一度行かれたようです! 宝塚については、男役の低い声の出し方が皆目見当つかないので是非発声方法を教えて欲しい、恐らくMrs. Danvers(ダンヴァース夫人)役に活かせると思うと仰っておりました。次回来日時は1週間早く来てまず高野山で修業して、次に宝塚で発声方法を学びたいそうです。中村福助さんの歌舞伎には大変感銘を受けられたようでした。

今週末の東京・シアターオーブ公演ではどんな話が飛び出すでしょうか。気になる方は是非劇場へ!

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4 Comments

  1. spaさん、大阪公演の総括、ありがとうございました。
    合計5回行きましたが、リピーターが多いので、高島さんもインタビューの内容を変えるのが大変だったと思います。
    spaさんの「まとめ」の中には、私が行けなかった回の分も少し含まれていました。
    Annemiekeがmein Freundと、彼氏の話を自ら持ち出したときには、高島さん、少し焦ってらっしゃったですね。Annemiekeはまったく平気でしたが。動作がとっても可愛らしい人だと思いました。
    spaさんは明日からの東京シアターオーブにもいらっしゃるのですね。私は明日も仕事があり、残念ながら行けません(>_<)
    仕方がないので、サインをいただいたプログラムをながめつつ、東京でのspaさんのレポートを楽しみに待っています。
    よろしくお願いします!

    • Märzさん、大阪公演でたっぷり楽しまれたようで良かったです。オーブは音が変に反響してしまったのが残念でしたが、出演者達のテンションはますます高まっていましたよ。レポートはちょっと先になってしまいますが、しばらくお待ちくださいませ。

      Annemiekeの彼氏の話は現地ではオープンで、二人で写ってる写真もよく出ていますが、日本ではあまり言うことはないので、高島さんも戸惑われたのでしょう。あっけらかんとしたところも彼らの魅力ですね。

  2. こんにちは。spaさんのレポートから、spaさんの感動が伝わってきます。
    私も今日からまたウィーンミュージカルに浸る毎日part2が始まります。
    spaさんのレポートを読んでさらに楽しみになりました。
    私は今日は先日参加したLukasのファンミのご報告を少々しようと思います。
    会場につき、部屋に入るとLukasとMarkがキッチンに。
    びっくりです。企画は二人がファンにカイザーシュマレンというお菓子を
    作って振舞ってくれるというものでした。
    二人が交互にお菓子を作り、その間に好きに質問をしたり、Markがサインを配ってくれたり。
    私の印象ではMarkはジェントルマン、とっても優しい。Lukasはもうちょっとやんちゃな感じ。
    Lukasは今ニホンザルに夢中で、温泉に浸かっているニホンザルの画像を何枚も見せてくれました。
    ニホンザルを是非見たいそうです。寒いドイツでは野生のサルが動物園以外でウロウロして、ましてや
    温泉に入るなんてないんだそうです。富士山にも登るつもりのようで、皆さんに色々聞いていました。
    Markは日本のお寿司はドイツのお寿司とちょっと違うとのことで、野菜のお寿司(かっぱ巻きとか)が好きだとのことでした。
    好きな食べ物はタイカレーとコリアンバーベキュー、日本ではとんこつラーメンだそうです。
    そうそう、Lukasのお家には大きなボードがあり、ファンからの手紙を貼っているそうです。写真入り
    の場合は写真も一緒に。日本のファンが一生懸命ドイツ語で書いてくれているのが嬉しいと言っていて、
    私も頑張ってドイツ語でファンレターを書こうと決心しました。
    お菓子は簡単に言うと、あらかじめ切った(二人共焼きながらフライ返しで切ってました)
    レーズン入りパンケーキにお好みのジャムをつけて食べるものでした。
    パンケーキの生地の作り方にはドイツならではのものがあるみたいです。
    美味しかったです。私はMarkが作ってくれたものをいただきました。
    日本のファンを大切にしてくれる二人にすっかりぼーっとなってしまった私です。
    今日からのコンサート、心から楽しみたいと思います。

    • 里絵さん、オーブ公演いかがでしたか? 私は燃え尽きてしばらく腑抜けてしまいました。ついでに体調も崩してしまいました…。

      Lukasのファンミ、素敵な体験をされましたね。イケメン二人に手作りのお菓子を振舞って貰えたなんて、羨ましい限りです。二人にとっても日本のファンとゆっくり話す機会が出来て良かったでしょうね。

      温泉に入るニホンザルを見に行った人から話を聞いたことがあります。現地ツアーの参加者は殆どが外国人だったとびっくりされてました。Lukasはそのうちプライベートでがっつり日本探求の旅に来るかもしれないですね。日本語もますます上手くなっていて凄いものです。

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