The Sound of Music観劇記(2013年1月)

年末年始に欧州観劇の旅を楽しまれた方々に少し遅れて、2013年初観劇旅行に来ています。

Salzburg(ザルツブルク)では”The Sound of Music”を観劇しました。”Rocky”出演中のWietske van Tongerenの代わりにMaria役を演じたMilica Jovanovicは、ヘップバーンを思わせる笑顔がキュートな女性で、透明感のある歌声といい、愛嬌のある仕草といい、Maria役にぴったり! 大佐が心を掴まれるのも納得の、魅力溢れるMariaでした。白い細身のドレスにレースのベールとティアラを付けた花嫁姿がとても綺麗で、感動的でした。

Uwe KrögerのKapitän Georg von Trapp、何と言っても目力が凄い! チラッと視線を動かすだけで、気難しい大佐の気持ちがたちどころに観客に伝わり、執事や家政婦、子供達を支配している様子が、各人を呼び出す笛の合図をMariaに教えるエピソードと合わせて、大佐のキャラクターを印象づけていました。声の張りと通りの良さ、大きさはさすがUwe、出演者の中で群を抜いて光ってました。

舞台装置は修道院とトラップ一家の家が主なセットで、音楽祭の場面は白い背景の中央に巨大な鉤十字が浮かび上がっただけの、シンプルな演出でした。この場面では観客席の出入り口にナチスの制服を着た監視役が立ち、舞台の緊張感が客席にも共有されました。特に年配のお客さんには特別な感じがあったのではないでしょうか。

この日は次女Louisa役のJanika Linkeが最後の出演だったそうで、カーテンコールの際にUweから紹介があり、額装されたトラップ一家の写真がUweから手渡されました。この舞台の成功は素晴らしい子役達のおかげですと言うUweに、賛同の拍手が嵐の様に巻き起こりました。全員で合唱した英語版のエーデルワイス、一緒に歌っていた後ろの女性達はきっとリピーターでしょう。私の隣の男性も、リピーター風でした。舞台になったSalzburgでの上演は、出演者にとっても観客にとっても特別な出来事なのだと実感しました。

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