OberhausenのTdVが爆弾騒動により公演中止へ

ドイツ・OberhausenのMetronom Theaterで公演中のTanz der Vampireの7月11日(土)夜公演で爆弾騒動があり、警察による捜索のために公演が中止になったと、ドイツの新聞各紙が伝えています。

Der Westenによると、土曜夜20時公演の開始直後、劇場に爆弾を仕掛けたとの匿名の電話が、劇場受付にかかってきたそうです。記事には当日居合わせた客からのコメントもついていました。内容を総合すると、公演は爆破予告から90分後、2幕冒頭で中断されました。劇場側からは技術的な理由での中断とのアナウンスがあり、1500人の観客、出演者、劇場関係者は直ちに外へ出るように要請されたそうです。

警察犬による捜索では、一カ所に反応があったものの、結局は何も発見されませんでした。その後警察の指示により、観客は少人数のグループに分かれて、劇場に荷物を取りに戻ることが許されたそうです。出演者の中にはホテルでの宿泊を余儀なくされたり、衣裳のまま家路につく人もいたとか。収拾がついた頃には、夜中の1時を回っていたと、Stage Holdingの関係者は語っています。当日の観客には、返金または代替チケットの引き替え用に、黄色の用紙が配布されたそうです。

騒ぎは翌日曜日の公演にも影響を及ぼし、16時半開始に間に合わせるため、衣裳のクリーニングや使用可能な衣裳の把握等に、関係者は大わらわだったようです。

記事へのコメントには、遠方からはるばる来たのにとんだ目にあったとの怒りの声や、警察車両を見て不安になったこと、劇場側の説明不足への不満等、様々な内容が寄せられていました。

私も一度KölnのMusical DomeでJekyll & Hydeの上演中、ガス漏れの疑いがあるということで公演が中断し、劇場から一時外へ出るよう要請されたことがありました。このときはパニックが起こることもなく、観客は比較的静かに再入場を待っていました。劇場裏手では衣裳姿のままの出演者達が、何事もなかったかのようにタバコを吸ったり(ガス漏れ騒ぎなのに!)、地面に座り込んで休憩していました。幸いしばらくして上演は再開され、最後まで無事に見ることが出来ました。

かつてMOZART!上演中のTheater an der Wienでも、ボヤ騒ぎが起こったことがあります。駅や雑踏に比べて安全に思える劇場でも、思わぬ出来事に遭遇する可能性があることを、心の片隅に留めておいて下さいませ。

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