Trier:ドイツ最古の都市と古代ローマ時代の遺跡群 Part 1

ローマ人によって作られた2000年以上の歴史を持つ都市、Trier(トリーア)。市内に残された古代ローマ時代の遺跡群は、1986年にユネスコの世界遺産に登録されています。またマルクス主義の生みの親で、「資本論」を著したKarl Marx(カール・マルクス、1818~1883)の生家と青春時代を過ごした家があり、近現代史にとっても重要な意味を持つ地です。


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Trier観光は徒歩でも出来ますが、遺跡が点在しているので、自転車またはバスを利用するのがお薦めです。中央駅のホームに、レンタル自転車の受付があります(1日利用9 EURより)。

3日間有効のTrierCard (9 EUR) を観光案内所で入手すると、市内バス乗り放題。各種観光施設の入場料や市内ツアー、遊覧船、レンタル自転車等が25%割引、土産物や古代ローマの再現イベントが10%割引になります。

Trierのシンボルは、ラテン語で「黒い門」の意味を持つPorta Nigra(ポルタ・ニグラ)。紀元180年頃に、都市を囲む城壁の北門として建設されましたが、完成に至ることはありませんでした。

1028年からPorta Nigraの東塔(写真左側の低い方)で隠遁生活を送ったギリシャ人の修道僧Simeon(980/990頃~1035)の死後、彼を讃える目的で教会(St. Simeon)として改築されました。1階のファサード部分は塞がれ、教会には一つしか塔はいらないことから東塔の上部は撤去され、尖塔に作り替えられた西塔の隣には、修道院Simeonstiftが建設されました。修道院の建物は、現在では美術館になっています。

1802年、教会と修道院はNapoleon(ナポレオン)によって閉鎖されます。1804年10月、Trierに入城したNapoleonは、Porta Nigraをローマ時代の姿に戻すことを命じました。Napoleonの失脚後、復元作業はプロイセンに引き継がれ、今日の形になりました。

Trierの大聖堂St. Peterは、古代ローマ時代の豪邸跡に建てられた、ドイツで最も古い司教座聖堂。隣のLiebfrauenkircheは修復工事のため、2008年1月8日から2年間の予定で閉鎖しています。こちらはドイツ最古のゴシック様式の教会だそうです。

大聖堂の内部は白い壁のせいか、意外に明るかったです。パイプオルガンや天井の装飾の細かさと豪華さには驚きました。自由見学以外にもガイドツアーがありますが、時間がなくて参加できず残念。

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