Magdeburg:二人のOtto

2011年6月の旅ドイツ編。Fulda(フルダ)で”Die Päpstin”を観劇した翌日、ドイツ東部の都市Magdeburg(マグデブルク)に移動しました。

Sachsen-Anhalt(ザクセン・アンハルト州)の州都Magdeburgの愛称は、Ottostadt(オットーの都市)。このOttoは、神聖ローマ帝国初代皇帝Otto der Große(オットー大帝、912~973年)と、Magdeburgの市長であり、真空の実験や気圧計の発明で知られる物理学者でもあったOtto von Guericke(オットー・フォン・ゲーリケ、1602~1686年)の二人に由来しています。

Guerickeは直径50cmの銅製の二つの半球を合わせて球形にし、内部の空気をポンプで抜いて真空にした後、両側から馬に引かせました。合わさった半球が離れないことで、大気圧の存在を示したこの実験は、Magdeburger Halbkugeln(マグデブルクの半球)として知られています。

Altes Rathaus(旧市庁舎)。12~13世紀頃に建てられたオリジナル部分は、今日ではRatskeller(地下レストラン)に残されています。第二次世界大戦時の空爆で破壊された建物は、1965年から始まった再建によってオリジナルに忠実な姿を取り戻しました。

旧市庁舎の前には2005年12月に再建されたRoland(ローラント)像があります。都市の自由と独立を象徴するRolandの像は、ドイツ各地に建立されています。

旧市庁舎が面するAlter Markt(旧市場)には、Otto I. (オットー1世)をモデルにしたといわれるGoldener Reiter(黄金の騎馬像)のコピーがあります(オリジナルは市内の美術館に移されました)。

Johanniskirche(聖ヨハネ教会)はMagdeburgで最も古い教区教会で、1131年に建立されました。1524年6月26日にはMartin Luther(マルティン・ルター)がここで説教を行いました。1945年1月16日に空襲で破壊されたこの教会は、46年後の1991年1月16日から再建が始まり、1999年に完成しました。

内部は多目的ホール仕様になっていました。

塔の見学は無料でした。展望スペースの定員は最大20人、旧東独生まれの信号キャラAmpelmann(アンペルマン)が緑の時は上がってもOKです。

写真左に見える大聖堂の前に、毎夏野外劇場が設営されます。2011年は”Die Schöne und das Biest”(美女と野獣)が上演されました。

Ampelmannの女の子バージョンAmpelmädchen(アンペルメートヒェン)、実物を初めて見ました! ドイツの友人達も見たことがなかったらしく、大興奮していました(笑)。

Die Grünezitadelle von Magdeburgは、かのFriedensreich Hundertwasser(フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー、1928~2000年)の構想に基づいた建築物で、彼の死後2005年に完成しました。ショップ、アパート、ホテル、幼稚園、劇場、医院、カフェ等が入っています。

グッズショップの前ではHundertwasserが出迎えてくれます。

「緑の城塞」という名前にも関わらず、ピンク色のGrünezitadelle。その向かいに建つ水色の建物は、Hundertwasserに「非人間的で醜い建築物」の代表とされ、そのアンチテーゼとして作られたGrünezitadelleは水色の反対色で塗られることになったそうです。

Grünezitadelleの内部見学ツアーに参加すると、住居部分のモデルルームを見せてくれます。写真撮影はOKでしたが、ネット掲載はNGとのことなので、残念ながらお目にかけられませんが、明るい白い壁にフローリングの床、一つとして同じ形がないという黒い枠の個性的な窓がとても素敵なアパートでした。3部屋+台所、浴室、物置+ガラス張りのテラスで99.83平方メートル、家賃は月額745 EUR、暖房費等込みだと1,020 EUR。日本の都市部と比べると遙かに安いですが、旧東独のMagdeburgの物価からすると高いらしいです。ちなみにキッチン設備は自分で入れる必要があります。

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