2010年のBad HersfeldはCarmenとWest Side Story

2009年8月24日付けの記事で紹介したTecklenburgと並んで有名な野外演劇祭Bad Hersfelder Festspieleの2010年プログラムが決定したと、musicalzentraleが伝えています。地元紙Hersfelder Zeitungには、2010年からの新監督Holk Freytag氏による上演予定演目の紹介記事が掲載されています。

Bad Hersfeldでは、伝統的に演劇やコンサートと並んでミュージカルは1作品のみの上演でしたが、2010年は2作品が予定されています。注目はこれが初演となる”Carmen – Ein deutsches Musical”。Frank WildhornのCarmenとは別物の、ドイツオリジナル作品です。脚本・歌詞はJudith Kuckart、音楽はWolfgang Schmidtke、そしてタイトルロールには、2009年にTecklenburgでEvitaを演じたAnna Montanaroが予定されています。Annaは2002年から3年連続Bad Hersfeldで上演されたJesus Christ Superstarに、Maria Magdalena役で出演していました。Carmenの初日は2010年6月16日となっています。

もう一つは2009年の再演となるWest Side Story。この公演は、チケット販売率99%という驚異的な売れ行きを記録しました。キャストは今年とほぼ同じだそうで、12公演が予定されています。なんとTecklenburgと同時期に同演目ということになってしまいました。

今夏Bad Hersfeld滞在中に聞いた噂では、来年の演目はMy Fair Ladyらしいという話でしたが、蓋を開けると全く違っていたのは驚きです。しかも今までオリジナルミュージカルを手がけたことがなかったBad Hersfeldで、新しい試みがなされるとは、予想だにしていませんでした。個人的にはMy Fair LadyよりもCarmenの方が、遙かに興味深いです。しかもAnnaがCarmen役とは! それだけでも見てみたいと思わせられます。

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